もやもや悩んでしまうのはなぜか

Venus Arkの川口真帆です!

「やりたいことがない。でも何かに頑張りたい」

そんなモヤモヤとした悩みを抱えている方と、毎日のようにキャリアカウンセリングを行なっていると、一定の法則が見えてきます。

「やりたいことを見つけたいのに、見つからない」という負のループは
非常に苦痛なもの。(私も4年半、漠然と悩み続けました)

多くの方が陥りやすい落とし穴を認識し、その際の考え方さえわかれば
悩むことが非常に少なくなります。

今回は、陥りやすい落とし穴のパターンとその解決策をまとめてみました。

目次

必要な情報を把握していない

目の前に複数の選択肢がある時、ほとんど情報がないまま悩んでしまっているパターンは非常に多いです。

情報がない=判断材料がない→決められないとなる。

特にキャリアに関しては、誰に相談したらいいかも判断しづらいですし、ネット上には様々な立場からの意見が乱立しているので、「どれも正しい気がする。自分にとってのベストな選択はどれ?」とよけい混乱を起こすことも少なくありません。

わかっている部分とわかっていない部分にムラがあると、悩みの解決は非常に困難になります。

むしろ何がわかっていないのかわかっていなかったり、なんとなくの思い込みで判断してしまっていることもとてもよくあります。

必要な情報が判断できていないと、この状態で留まり続けてしまいます。

これを分解してみると…

分解することでわからない部分が明確になり、必要な情報が見えてきます。

わからないことが多い道より、わかっていることが多い方が安心しますので、結果、変わらない道を選択しますが、結局根本は解決されていないため、再びもやもやとした状態に陥る…という負のサイクルを繰り返してしまうのです。(現状維持バイアス

〈解決策〉
・どのような選択肢で迷っているのかを明確にする。
・迷う理由を明確にする。
・わからない情報を明確にする。
・ひとりでやってみたら第三者にフィードバックをいただく。

リスクを恐れすぎている

人は、利益を得るときの幸せよりも損失の痛みの方を大きく感じ、その 損失=リスク を避けるために現状維持を選択するという性質を持っています。
行動経済学では代表的な、プロスペクト理論といわれるものです。

たとえば、日頃相談にきてくださる方によく見られるのですが
「今のままではいけない。変えたい。」と思いながら、いざ新しい選択肢を目の前にすると、知らないことが多かったりして、突然リスクが大きく感じられてしまうのです。

そして最悪の場合、「変えたい」という本来の思いを完全に無視してでも、なにも変わらない道を選ぼうとすることはよくあります。

このような判断は、人として正常であるとも言える反面、現代の柔軟な変化を求められる状況においては、大変大きな障壁になる場合も多いです。

「その行動をしたときに起こりうる最悪の結果は何か」を、俯瞰しつつ中長期的に考えることが、もやもやの解決には必要です。

〈解決策〉
・なにを解決するために考えているのか、明確な目的意識を持って思考する。
・今のあなたにとって、最も解決するべき問題が何かを決めたらブラさない。

思い込みで判断している

思い込みは、あなた自身も気がついていない場合が多く、それゆえ非常に気がつきにくいという特徴があります。

そしてどんな人にも思い込みは存在します。時にその思い込みが、選択を狭めることになる場合が非常に多いのです。

思い込みの壁を取り払うには、以下の2つのアクションが有効です。

①本やネットなどから自分以外の考え方を収集する
思い込みとは、自分ひとりだけで考え判断している時に起こりやすいので、違う立場からの意見を取り入れるのはとても効果的です。

webや本、人などさまざまな角度から情報を得ることが重要です。

その際、最終的な目的をしっかり意識して情報収集しないと、余計に迷路に迷い込むことにつながりますので、注意が必要です。

②人に会う
社会人になり、同じような属性の方とお話ししていると、どうしても視野は狭くなりがちです。

安心感もあるので、余計抜け出さなくなっていきます。

そういった状況に長く居続けると、新しいことを受け入れることに不慣れになっていきます。

これを避けるには、意識的に自分のテリトリー以外の多様な価値観に触れる機会を作ることが重要です。

本心を無意識に排除している

人の本心は、表立っては言えないようなこともたくさんあります。

例えば…
・もっとお金が欲しい
・会社に行きたくない
・人に尊敬されたい
・好きな人とだけ関わりたい etc…

このような本心は、人に伝えるのははばかられることが多いので、聞こえのいいように脳内変換して話しているうちに、それが本心かのように思えてきます。

しかし実際の本心とは少しニュアンスが違ったり、はたまた全く違ったりするので、時間が経つにつれ、どこに本心があるかがわからなくなり、モヤモヤしてしまいます。

社会にうまく馴染もうとすればするほど、その溝はどんどん広がっていきます。

上司や同僚に対する本音を社内の人に言えないような状態と非常によく似ていて、自分の本音が自分を不利にしたり、周囲に悪影響を及ぼす可能性があれば、誰でも蓋をしてしまうものです。

しかし、本当にやりたいことは、本当の本音からしか生まれないのです。

〈解決策〉
プライベートには影響がない人との関係や、環境や秘密が守られる人との関係の中で、本当の本音をアウトプットする時間を持つと、無意識に排除してきた本音に出会えることも。