やりたいことを仕事にする?

「やりたいことを仕事に」という考え方が広まってから、

「自分のやりたいことはなんだろう?」と考え始めた方が非常に増えたと感じています。

それ自体はとても良いことだと思う一方で、勘違いをしているが故に、ゴールのない悩みを持ち続けてしまっている人も多いです。

今回は、仕事選びの際に陥りやすい点について考えてみます。

目次

やりたいこと=仕事内容 という思い込み

何がやりたいのかを問われたとき、職種の中から自分が好きそうなものを探し始めるのですが、

やりたいことというのは”仕事内容”である必要はまったくありません!

「やりたいこと」なのだから、自由に描いて良いと思っています。

例えば、「目覚ましなしで起きる生活がしたい」「ブランド物を持ちたい」「家族を持って子どもを大切にしたい」のようなことで良いと思うのです。

あとはこれを掘り下げ、具体的にしていくと、どのような仕事を選択すれば実現できる可能性が上がるかが見えてきます。

このように、”仕事内容”を人生の中心に置く以外にも、ワクワクする楽しい生活を作るためのツールだと考えると、理想の仕事は見つかりやすくなります。

【会社員】”やりたいこと”と”必要とされること”の違いを認識していない

こちらの勘違いは、会社員の方と独立されている方に分けて説明していきます。

会社員の方から転職の相談を受ける際、かなり多く見られる特徴です。

今転職を考えられている方は今一度見直してみるといいかもしれません。

転職の際、「リモートワークをしたい」「福利厚生がしっかりしたところに行きたい」「年収を上げたい」という要望がよくあります。

たしかに魅力的ですよね!

ただ、ここで考えてほしいのは、あなた自身がその恩恵を受けられるくらいのメリットを会社に提供できるかということ。

リモートワークも福利厚生も、社員を甘やかすためにある制度でなく、“生産性を高めるため”や“有能な社員に長く働いてもらうため”など、会社全体の売り上げや拡大のために行っています。

理想的な労働条件で働きたいのであれば、まずは自分自身がその恩恵を受けられる力を持ち合わせているか、社会全体の基準の中で自分がどの位置にいて、現実的にどのくらいのラインを目指せるのかを見極めなければなりません。

求める前に与える。自分の価値を客観的に見ても正しく評価する。

職を選ぶときにこの思考を持っていると、より有意義な選択ができます。

【独立・起業】”やりたいこと” と”必要とされること”の違いを認識していない

フリーランスや起業を志す場合、やりたいこと仕事にするためには、あなたが「やりたい!」と思うだけでは成り立たない場合もあります。

仕事になるための条件として、以下の2点があります。

①誰かのためになることであるか

②必要なクオリティーを提供できるか

好きなことがあるけど、それが仕事になっていない人のほとんどは、この2点が揃っていないor一定水準以下である可能性が大きいです。

どちらの判断も、自分ひとりで判断するのは危険。

第三者やその道の経験者、市場をある程度理解している人からの建設的なアドバイスがあると、自分のいるレベルや課題を見つけることができます。

いかがでしたでしょうか?

他にもあげればキリはないですが、このような思い込みや考え方のクセは、ひとりで考え込んでてもわからないことが多いです。

仕事は人生の一部でしかないですが、人生を大きく左右する要素でもあるので、ぜひ専門家や身近な人に相談してみていただきたいと思います。