会社員時代の私は、楽しいと思うことがあまりなく、夢中になれることが無いことがコンプレックスのような状態でした。
仕事も好きだったけど、心から好きだと思えるものではなかった気がします。
そんな私が、ビジネスの世界に足を踏み入れるきっかけになった社長がいました。
その方に「特に好きだと思うものがない」と話をしたところ、
「楽しむために努力してる?受け身か上から目線なんじゃない?」と言われ、ハッとしました。
今回はこの気づきから私が数年間にわたり考えてきたことを簡単にまとめてみますので、
やりたいことがない、好きなことがない、仕事が面白くないと思っているあなたは、ぜひ最後まで読んでみてください。
目次
無意識の受け身・上から目線に気がつく
過去の私は、無意識レベルでこんなことを考えていたことに気がつきました。
どこかに旅行に行けば、その土地にあるものや新しい経験が自動的にやってきて、
自分を楽しませてくれると期待していて、その期待に沿わない時は興味を持たない。
どこか俯瞰して世界を見ていて、いつか夢中になれるものが自然とできるだろう。
こんなふうに考えていました。
人は、楽しいから物事を好きになるものですが、
その工程の中には“積極的に知る・経験する”があります。
つまり 物事を好きになるためには、ある程度の知識や経験が必要だということ。
会社員時代の私は、無知で未熟な自分をさしおいて、
世間には私を楽しませてくれるようなおもしろいことがないんだと変に達観していたのです。
なのに「やりたいことはなんだろう」と考えていました。
完全に受け身かつ上から目線な考え方ですね…!
多趣味の方や、仕事熱心な方は、“積極的に知る・経験する”という工程をうまくやっていたりするので、よく観察してみてください。
省エネ思考をやめてみる
忙しい毎日を過ごしていると、自然とエネルギーを使わず、時間を無駄にしないようにすごしたいと考えてしまいがち。
興味を持って調べたり、取り組んでみても、楽しいと思えないかもしれない。
そんな無駄なことに労力を使いたくないと思ってしまう気持ちもとてもよくわかります。
しかし、犠牲のない受け身の行動は、その経験を大事にしようとする気持ちが極端に薄くなるため、行動のエネルギーに変換しにくいのです。
無料でもらえるティッシュのようなもので、簡単に手に入ったものは大事にしようとは思いにくいのです。
だからこそまずは自分から積極的に、先に時間と労力の犠牲を払うことが好きなこと、やりたいことを見つけるためのトリガーになるかもしれません。
自分から踏み込むこと
楽しみを与えられるのを待つのではなく、自分で楽しみに行く。
この姿勢を持つと、楽しいと感じることが多くなり、その中でも特に好きなものができてくるはずです。
もしこれを読んでいるあなたが、「やりたいことがわからない」「好きなことがない」と悩んでいたら
まずは自分が知る世界はミジンコレベルに小さな世界なんだと、自分の中に落とし込んでください。
そして積極的に知ろうとしたり、時間を割いたりして、自分から歩み寄るということをしてみていただきたいです。
1つしか知らない中で選ぶよりも、100知っている中で選ぶ1の方が、本当に夢中になれるものに近いですよね!
昨日よりひとつでも多く知る努力を積み重ねている間に、自然と好きなものが見えてきます。